時々やって来る、綺麗な模様の黄色いアゲハ蝶が庭先で遊んでいる昼時、
マー(マーブル)は、ダイニングチェアに座り、ものうげ。
「早くご飯にならないかなあ」
「今日のご飯は、何かなあ」と、マー。
「マーちゃん、さっきカリカリご飯あげたでしょ」
「うーーーん?」
「だって、私少ししか食べてないもん」
「みんなと一緒に食べるんだもん、人間と同じもの食べたいんだもん」
「だって、お刺身だって、焼き魚だってすっごく美味しいもの」
「それに、ニャンのご飯より、ずっといろいろあるでしょ」
「ご飯のたんび、何が出て来るか、すっごく楽しみ」
「何をもらえるかが、私の生き甲斐なんだもん」
「だから、食事の時は、いつも準備OK」と、毎食、マーだけ椅子にちょこっと座って、
お行儀良く、食卓の準備が進むのを嬉しそうに見ている。
「あのねえ、猫ちゃんが食べていいお食事と、人間のお食事とは少し違うのよ」
「人間が食べてるものでも、猫ちゃんが食べると病気になっちゃうものがあるのよ」
「だから、猫ちゃん用のご飯をしっかり食べてね」
「ふーん」
「でーも、人間のお食事時間、すっごく美味しそうな匂いがしてたまらないんだもの」
「今まで、もらったもので病気になった事無いもん!」
「だって、同じもの食べていたら、いつか人間に成れるかもしれないじゃない」
「私は、トミニャン・ファミリーの一番のおチビさんなの。」
「お兄ちゃんやお姉ちゃんと、一緒に生まれたのに半分くらいの大きさしかないんだもの」
「やだもん。いつか大きくなるー!人間になるー!」
「だって、だって、それに、人間になったらもっとずっといろんなことできそうなんだもん」
「人間に、なるんだーーー!」
「あのね、良さそうに見えるけど、結構人間もたいへんなのよ。」
「私なんかあなた達を見ていて、たまに猫になりたいなあと思う事あるわよ」 |